KING of SAPPHIRE
9月の誕生石と言えばサファイア。
深く濃いブルーがこの宝石の代表格です。
実はサファイアには様々なカラーバリエーションがあります。
鉱物名であるコランダム（鋼玉）の、赤以外のすべての色がサファイアに分類されるためです。
サファイアという単独名称は通常青色のサファイアを指します。
その他のカラーは、「サファイア」の前に単純に色の名前を付けて識別します。（イエローサファイア、ピンクサファイア、グリーンサファイアなど）
しかしパパラチアだけはそのたぐいまれなる美しさゆえに、他のカラーサファイアとは違い、独立した名称が与えられました。
今回は「パパラチア・サファイア」が「サファイアの王様」と呼ばれる所以とその価値をお伝えしたいと思います。
この宝石だけの特別な色
この宝石はスリランカで発見されました。
パパラチアとはスリランカの公用語（シンハラ語）で
「蓮の花の色」という意味を持ちます。
パパラチアに定義される色合いはオレンジとピンクの中間色のみ。
- 鉱物名：コランダム
- 宝石言葉：運命の恋、信頼関係
- モース硬度：9
- 産出地：スリランカ、マダガスカル、タンザニア
上品で甘すぎない色合いは、
それでいてどこか情熱的。
内側から少しずつ暖かくなってくるような
この不思議な感覚は
きっと混ざり合った中から湧き出るオレンジのパワー。
包み込むような優しさと、
揺るがない芯の強さ
人々を引き付けるのは、
そんな魅力のせいかもしれない。
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希少性と美しさから「サファイアの王様」「幻のサファイア」とも呼ばれるパパラチア。
最上級のブルーサファイアの価格を超える事もめずらしくありません。
パパラチアを希少たらしめる理由はやはりその色合い。
国や鑑別機関によって保有しているマスターストーン（基準石）が違うため多少の違いはありますが、
マスターストーンのカラーを基準に幅の少ないレンジで「パパラチア」か否かが判断されます。
基準値よりピンクが強ければピンクサファイア、オレンジが強ければオレンジサファイア。
パパラチアサファイアと認定されるには非常に高いカラーのハードルがあります。
それゆえパパラチアサファイアはそれだけで価格が上がります。
本来はピンクサファイア・オレンジサファイアと呼ぶべき石がパパラチアとして販売されることも。
当店で販売しているパパラチアは正真正銘の鑑別書付きです。
カラーの魅力に霞んでしまいがちだが、サファイアたらん魅力ももちろん併せ持っている。
サファイアの鉱物名はコランダム。
コランダムはダイヤに次いで高い硬度を持ち、
硬度が高い事で得られる利点はカット面のスムースさとシャープさ。
高い透明度とシャープなカッティングにより非常に美しい輝きをまとう。
華やかでありながら気品あふれ、可憐さも持ち合わせるのは容易な事ではない。
それらの要素は対局にあるからだ。
もちろんデザインの力もある。
しかしそれ以上にパパラチアが中心に収まるだけで
すべての魅力がここに凝縮する。
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